JST主宰「STI for SDGsアワード2021」にエントリーした「だれでもピアノ?」が文部科学大臣賞(最優秀賞)を受賞しました。
このアワードは、科学技術イノベーション(Science, Technology and Innovation: STI)を用いて社会課題を解決する地域における優れた取り組みを表彰することで、その取り組みのさらなる発展や同様の社会課題を抱える地域への水平展開を促し、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals: SDGs)の達成に貢献することを目的として、2019年に創設されました。今年度は40件の応募のうち、文部科学大臣賞1件、科学技術振興機構理事長賞1件、優秀賞4件、次世代賞2件が決定されました。
だれでもピアノ?(特許6744522)は、東京藝術大学COI拠点が2015年にヤマハ株式会社と共同開発した、自動伴奏追従機能のついたピアノです。一本指でメロディーを弾くと、伴奏とペダルが自動で追従して、熟練したピアニストのように華麗な演奏ができます。本ピアノは障がいのある児童?生徒を対象に音楽教育やワークショップで活用している他、高齢者を対象に継続的なピアノレッスンを通したウェルビーイングに関する研究を推進しています。また、ICT技術を用いて低遅延でMIDI情報をオーディオ機器につなぐ技術の応用により、オンラインによる遠隔演奏も実現しました。今後は専用アプリの開発により、活用可能な楽器や機器、ユーザー数、ユーザー層と活用シーンの拡大を目指しています。
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